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慢性硬膜下血腫
- umegiiin
- 2016年6月10日
- 読了時間: 1分

頭が痛い、物忘れが進行する、ふらつくなどの症状がしつこく続いているとき、その原因の一つとして慢性硬膜下血腫という病気があります。
慢性硬膜下血腫とは頭がい骨の内側に血液が貯まる病気です。頭がい骨内側の細い血管が何かのきっかけで傷つき、そこからじわじわと出血が起こり血液が貯まってきて大きくなり脳を圧迫するようになります。
そうすると頭痛、物忘れ、ふらつきなどの症状がゆっくりと進行して行きます。
急に何らかの症状が起これば周りの人たちが気づきやすいのですが、症状の進行が遅い場合、意識もしっかりとした状態のことが多く、すぐには気づかれないことが多いのです。
慢性硬膜下血腫は、高齢の男性に多いと報告されています。私が経験した患者さんも、ほとんど高齢の男性です。最近は、脳梗塞や心筋梗塞予防のために、血液が固まりにくくなる薬を服用している人も多いです。
意識はしっかりして手足の麻痺などはないけど、頭痛、物忘れ、ふらつきなどがしつこく続くことはよくあります。その中にはしょっちゅうあることではありませんが、頭の中に少しずつ血液が貯まってこのような症状を来す患者さんもあり得ると言うことを常に考えておくことが必要です。