血のめぐりを良くすること

痛みが長く続いたり、傷がなかなか治らないことがあります。そういったときに病院へいくことが多いですし、病院ではその原因を考えて治療をしていきます。痛みの原因にはいろんなことが考えられ、なかには悪性の病気がみつかることもあります。そういった病気をしっかり診断していくことはとても大事ですが、悪い病気が見つからなくても、痛みが残る場合もよくあります。
痛みが長く続けば続くほど、その周りの血管は緊張し、収縮するので、血液の流れが悪くなり、傷の治りも悪く、痛みも続くといった悪循環をくり返す状態になります。このような現象は結構みられることでもあります。
ペインクリニックでは、痛み止めにキシロカインなどの局所麻酔薬を使います。局所麻酔薬は、濃度が濃いものから、薄いものまであり、ブロックしたい神経によって使い分けられます。局所麻酔薬を注射して、痛みを発する神経に効けば、一時的に痛みは軽くなりますが、長く治まるものではありません。しかし一時的にせよ注射した範囲の痛みが治まるならば、痛みを発する神経の範囲がわかり、痛みの原因を知る手がかりとなります。
体の中を走っている神経には様々な太さのものがあります。細い神経ほど薬は効き易いです。一番細い神経に交感神経というものが分類されます。交感神経は緊張を伝える神経であり、この神経が活発になると心臓がどきどきしたり、血管が縮んで皮膚の色が蒼白になります。つまり傷の治りが悪くなり、痛みがいつまでも続きます。比較的薄めの局所麻酔薬で、緊張している神経を一時的にせよ麻痺させ、血管を開き、血の巡りをよくしていくことは、長い間続く痛みを軽くするのに有益な方法の一つです。
もちろん血流をよくする方法はほかにもたくさんあります。入浴もとてもよい方法です。今年の冬は急に寒くなる日が多かったです。手の先、足の先は、心臓から遠いところにありますので、周りの気温が下がると、もろに血管が縮み、血流が低下し、痛みの原因となりやすいのです。仕事で手を使いすぎて指先が痛いという人がいました。夜寝るときに軍手をして休んだらどうですか、と話しました。軍手はとってもよかったとのことでした。